トーシンのお役立ち情報
12か月点検と6か月点検の内容と違い
自動車の点検で、法定点検とその他の点検があります。
一般的に、1年点検や12か月点検と呼ばれる物は「法定点検」になります。
乗用車の場合は、法定点検は12か月点検となりますが、ハイエースやプロボックスなどの、車検が1年の貨物車の場合は、6か月の法定点検があります。
東伸自動車では、お客様のご希望で貨物車でない乗用車でも、6か月点検を実施していますので、法定12か月点検・法定6か月点検・東伸自動車の6か月点検の内容を説明して行こうと思います。
法定点検がどのような物なのかの、詳しい内容については「車検以外の点検の必要性」でも紹介していますので、そちらも合わせてご覧下さい。
法定12か月点検
法定12か月点検の点検項目を詳しく説明していきましょう。
ブレーキ廻りの点検
ブレーキペダル
遊び及び踏み込んだ時の床板とのすき間
ブレーキペダルの操作性が適切に確保されているかの点検を行います。
ブレーキペダルの遊びが大きすぎてもブレーキの効き始めが遅れ支障が出ますし、逆に小さ過ぎても、ブレーキの効き始めが過敏になる為危険になります。
ブレーキペダルの遊びや、踏み込んだ時のすき間によってもブレーキの状態を把握することが出来ます。
踏み込んだ時の隙間が小さくなっている場合には、ブレーキパッドの残量低下や、ブレーキオイルの残量低下、ブレーキオイルの漏れやブレーキ配管にエアが噛んだりしている可能性が考えられます。
駐車ブレーキ機構
サイドブレーキレバーの引きしろ、サイドブレーキペダルの踏みしろ、ブレーキの効き具合
サイドブレーキが適切に機能しているかの点検を行います。
ブレーキの引きしろや踏みしろから、サイドブレーキが適切に調整されているのかを判断出来ます。これらが適切でない場合は、ブレーキの効き具合にも影響しますので、適切に調整を行う必要があります。
また、リアブレーキがフットブレーキとサイドブレーキが別体式でなく、一体式のドラムブレーキの場合には、サイドブレーキの調整具合によってフットブレーキの効き具合にも影響を及ぼすので、よく注意して調整する必要があります。
マスタ・シリンダ
液漏れ
ブレーキのマスターシリンダーと呼ばれる部品を介して、ブレーキペダルの踏力を各ブレーキに伝えて制動力を発生させます。
ブレーキ装置において重要な部品になりますので、この部分にブレーキオイルの漏れがないかの点検を行います。
ブレーキ
ホース・パイプの漏れ、損傷、取付状態
車体のブレーキホース・パイプの状態の点検を行います。
ブレーキパイプの多くの部分が、自動車の下廻りや足回りなどに露出していることが多い為、何か腐食や損傷などがないか、取付状態は適切かどうかなどの点検は大事な物になります。
ホースやパイプは一本物ではなく、途中で継いであったり、ホースとパイプの接続部分などもある為、それらの箇所などに漏れがないかの確認もします。
ブレーキ・ディスクとパッド及びディスク・キャリパ
ディスクとパッドのすき間、パッドの摩耗、ディスク・キャリパの液漏れ
ブレーキパッドとブレーキローター、ブレーキキャリパーの状態の点検を行います。
ブレーキパッドとブレーキローターのすき間が適切で無い場合には、ブレーキの引きずりなどに繋がります。すき間が狭く、パッドが適切な位置に戻っていない場合には、ブレーキキャリパーの固着などが考えられます。
ブレーキパッドの残量を確認すると共に、摩耗具合からもブレーキキャリパーの固着や引きずりなどの不具合を判断することが出来ます。
ブレーキキャリパー内シールなども劣化するので、オイル漏れが無いかの点検を行います。
ブレーキパッドのバックプレートの清掃を行い、バックプレートやブレーキシムのグリスアップを行います。
ブレーキテスタ等
ブレーキの効き具合
ブレーキテスタ等を用いて、実際のブレーキの効き具合を測定します。
効きが弱い場合には、ブレーキオイルの漏れやブレーキの調整が適切でない場合、ブレーキの固着などが考えられます。
ホイール・シリンダ
液漏れ
ブレーキのホイールシリンダーからブレーキオイルの漏れがないかの点検を行います。
ブレーキキャリパーと比べると、比較的ブレーキオイルの漏れが起こりやすい部品になりますので、きっちりと確認することが大事になります。
ブレーキ・ドラム及びブレーキ・シュー
ドラムとライニングのすき間、シューの摺動部分及びライニングの摩耗
ブレーキドラムとブレーキライニングの点検を行います。
ブレーキドラムとブレーキライニングのすき間が適切でない場合には、フットブレーキやサイドブレーキの効きに直結してきます。すき間が大き過ぎれば、ブレーキの効きが弱くなりますし、小さい過ぎる場合にはブレーキの引き摺りが発生し、ブレーキドラムやブレーキライニングの異常摩耗、異常に熱を持つことによって、ホイールベアリングやホイールシリンダー内部の損傷、最悪の場合はブレーキドラムの割れや車両火災に繋がることもあります。
ブレーキライニングの摩耗も確認し、偏摩耗などがある場合には、ブレーキライニングの摺動部分の動きが悪かったり、ホイールシリンダー内部の固着などが考えられます。
ドラムブレーキの内部やパックプレートを清掃し、ブレーキライニングの摺動部分にグリスアップを行います。
クラッチの点検
クラッチ・ペダル
ペダルの遊び及び切れた時の床板とのすき間
クラッチペダルの点検を行います。
クラッチペダルの遊びは、クラッチの操作加減を大きく左右する為、適切に調整しておく必要がありますが、クラッチペダルの遊びは個人の好みなどが比較的出やすい部分ですので、お客様の要望を聞きながら適切な範囲内で必要に応じて調整を行います。
クラッチペダルもブレーキペダルと同様に、踏み加減や踏みきった時のすき間からクラッチの残量やエアの混入、クラッチオイルの漏れや残量などを判断することが出来ます。
冷却装置の点検
冷却装置
ファン・ベルトの緩み及び損傷、水漏れ
自動車の冷却装置の点検を行います。
昔の自動車は、エンジンの冷却ファンをベルトで廻している物が多く、今でもトラックなどの一部車種ではこの方式を採用しています。また、ウォーターポンプの駆動をファンベルトで行っている車種も多くありますので、ベルトの緩みや損傷がないかの点検を行います。
ベルトの状態が適切ではない場合には、これらの冷却装置が適切に作動せずに、オーバーヒートなどに繋がる場合があります。
ベルトが切れてしまった場合には、これらの冷却装置が作動せずにオーバーヒートするだけでなく、オルタネーターの駆動ベルトも兼用している場合が多いので、発電が出来なくなり自動車が止まってしまいます。
冷却水も同様に、漏れなどがあればオーバーヒートに繋がる為、よく点検する必要があります。
操舵装置の点検
ギア・ボックス及びパワーステアリング装置
ベルトの緩み及び損傷
パワーステアリングのポンプを駆動しているベルトの状態の点検を行います。
ベルトの状態が適切でないと、正確にパワーステアリング装置のアシストが作動しない場合があります。
ベルトが切れてしまうと、完全にパワーステアリング装置が作動しなくなります。
エンジン廻りの点検
点火装置
点火プラグの状態、点火時期、ディストリビューターのキャップの状態
エンジンの点火装置の点検を行います。
点火プラグの摩耗具合や、焼け具合、電極のすき間などを確認することによって、適切に点火が行われているか確認を行います。
摩耗具合や焼け具合などから、点火装置や燃料系統の異常などを発見することが出来ます。
最近の自動車では使用されることが多くなっている、白金タイプやイリジウムタイプの長寿命の点火プラグでは、点検を省略することが出来ます。
今では少なくなりましたが、ディストリビューターを使用している自動車では、点火時期やディストリビューターキャップの状態の確認も行います。
キャップ内の接点に摩耗や損傷などがあると、適切に点火が行われずに不調などの原因となります。
エア・クリーナ
エア・クリーナ・エレメントの状態
エアクリーナーの点検を行います。
取り外して清掃や、汚れが酷い時や損傷がある場合には交換を行います。
エンジンオイル
潤滑装置の油漏れ
エンジンオイルの量と、漏れがないかの点検を行います。
エンジンオイルの減少がある場合には、エンジンオイルの漏れやエンジン内部でエンジンオイルを消費している可能性があります。
これらの原因でエンジンオイルが減少すると、エンジンの焼き付きなどに繋がります。
エンジン
排気の状態
テスタを使用して、排気ガスの状態を点検します。
排気ガス中のCO(一酸化炭素)HC(炭化水素)の濃度を測定することによって、適切な点火が行われているか、新鮮な空気が供給されているか、燃料の状態が適切であるかの判断が出来ます。
バッテリーの点検
バッテリ等
ターミナル部の接続状況
バッテリーが適切に接続されているかの点検を行います。
足廻りの点検
タイヤ
タイヤの状態
タイヤの状態の点検を行います。
空気圧が適切か、異常な摩耗や損傷がないか、溝の深さはあるかなどを点検します。
異常な摩耗などがある場合には、足廻りのアライメントに不具合が生じている場合などがあります。
クリップ・ボルト
ホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩み
ホイールナットに緩みがないか、適切なトルクで締められているのかを点検します。
12か月点検を行う際には、タイヤを外す必要があるので、実際にはタイヤを取り付けてナットを規定のトルクでの締め付けを行います。
駆動系の点検
トランスミッション及びトランスファ
油漏れ及び油量
トランスミッションにオイル漏れがないか、オイルの量が適切かの点検を行います。
オイル漏れがあったりして、オイルが減少して量が適切でない場合には、変速不良や損傷などの原因になります。
また、オイルの量が多すぎる場合にも変速不良などの原因となります。
プロペラ・シャフト及びドライブ・シャフト
連結部の緩み
プロペラシャフトやドライブシャフトの連結部分に緩みなどがないかの点検を行います。
これらが不適切で、走行中に脱落などが起きた場合には、走行不能に陥ることがあります。
マフラー類の点検
エグゾースト・パイプ及びマフラー及びCO等発散防止装置
マフラ等取り付けの緩み、及び損傷
マフラーなどが適切に取り付けられているか、損傷がないかの点検を行います。
取り付け部分などからの排気漏れや、腐食によって穴などが空いていないか、同様に腐食などで脱落の可能性がないかを点検します。
以上が一般的な12か月点検の内容となります。
整備工場によっては、細かなサービスなどに違いはありますが、記録簿上の点検項目は概ねこのようになります。
東伸自動車の法定12か月点検
東伸自動車では、上記の一般的な法定12か月点検の内容に加えて、次のような内容を実施しています。
ブレーキ廻りの点検
ブレーキパッドの点検を行った際に、パッドの辺り面の面取りを行います。
適切にパッドの面取りを行うことによって、ブレーキ鳴きを抑制することが出来ます。
冷却装置の点検
ファンベルトに亀裂などの損傷や、異音などが見受けられる場合には、ベルトを取り外してベルトや各プーリーの状態などの点検を行います。
冷却水の補充も行います。
操舵装置の点検
パワーステアリングベルトも冷却装置のベルト同様に点検を行います。
また、ステアリングギアボックスやタイロッド、タイロッドエンドのガタの点検や、ダストブーツに亀裂や損傷がないかの点検も行います。
バッテリーの点検
バッテリーの取り付け状態やターミナルの接続状態に加えて、テスターも用いてバッテリーの性能の点検(放電電圧など)比重の点検も行います。
足廻りの点検
アームやロッド類のガタや取り付け状態、ダストブーツの亀裂や損傷の状態。
サスペンション類の取り付け状態やオイル漏れの点検、フロント・リアのホイールベアリングのガタの点検も行います。
駆動系の点検
ドライブシャフトのダストブーツの亀裂や損傷の状態、デファレンシャルのオイル漏れの点検を行います。
その他の点検
エアコンフィルターの点検
エアコンフィルターの点検を行い、汚れ具合などに応じて清掃を行います。
燃料漏れなどの点検
下廻りの燃料パイプなどから、燃料漏れ等がないか点検を行います。
ウォッシャー液の補充
ウォッシャー液が減少している自動車に対しては、ウォッシャー液の補充を行います。
ヘッドライトの点検
ヘッドライトの状態を点検し、曇りやクスミなどが酷い場合には、状態に応じてヘッドライトの磨きなどを行います。
自動車の各装備の点検
カーナビやエアコン、パワーウインドウなど、自動車に装備されている各電装品が正常に機能しているかの点検を行います。
上記のような追加項目の点検などを行い、基本的には法定24か月点検に準ずる内容を東伸自動車では12か月点検で実施しています。
法定6か月点検
それでは次に、法定6か月点検の内容を見て行きましょう。
基本的には法定12か月点検の内容と同じような物になりますが、一部追加されている項目や、省力されている項目があったりします。
乗用車よりも、貨物車や事業用車のほうが点検期間の感覚などが厳しく見られる為で、法定12か月→法定6か月→法定3か月の順番で厳しくなっていきます。
ブレーキ廻りの点検
ブレーキ・ペダル
遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間、ブレーキの効き具合
ブレーキペダルの操作性が適切に確保されているかの点検を行います。
ブレーキペダルの遊びが大きすぎてもブレーキの効き始めが遅れ支障が出ますし、逆に小さ過ぎても、ブレーキの効き始めが過敏になる為危険になります。
ブレーキペダルの遊びや、踏み込んだ時のすき間によってもブレーキの状態を把握することが出来ます。
踏み込んだ時の隙間が小さくなっている場合には、ブレーキパッドの残量低下や、ブレーキオイルの残量低下、ブレーキオイルの漏れやブレーキ配管にエアが噛んだりしている可能性が考えられます。
実際のブレーキの効き具合の点検も行います。
駐車ブレーキ機構
サイドブレーキレバーの引きしろ、サイドブレーキペダルの踏みしろ、ブレーキの効き具合
サイドブレーキが適切に機能しているかの点検を行います。
ブレーキの引きしろや踏みしろから、サイドブレーキが適切に調整されているのかを判断出来ます。これらが適切でない場合は、ブレーキの効き具合にも影響しますので、適切に調整を行う必要があります。
また、リアブレーキがフットブレーキとサイドブレーキが別体式でなく、一体式のドラムブレーキの場合には、サイドブレーキの調整具合によってフットブレーキの効き具合にも影響を及ぼすので、よく注意して調整する必要があります。
ブレーキ
ホース・パイプの漏れ、損傷、取付状態
車体のブレーキホース・パイプの状態の点検を行います。
ブレーキパイプの多くの部分が、自動車の下廻りや足回りなどに露出していることが多い為、何か腐食や損傷などがないか、取付状態は適切かどうかなどの点検は大事な物になります。
ホースやパイプは一本物ではなく、途中で継いであったり、ホースとパイプの接続部分などもある為、それらの箇所などに漏れがないかの確認もします。
ブレーキ・ドラム及びブレーキ・シュー
ドラムとライニングのすき間、シューの摺動部分及びライニングの摩耗
ブレーキドラムとブレーキライニングの点検を行います。
ブレーキドラムとブレーキライニングのすき間が適切でない場合には、フットブレーキやサイドブレーキの効きに直結してきます。すき間が大き過ぎれば、ブレーキの効きが弱くなりますし、小さい過ぎる場合にはブレーキの引き摺りが発生し、ブレーキドラムやブレーキライニングの異常摩耗、異常に熱を持つことによって、ホイールベアリングやホイールシリンダー内部の損傷、最悪の場合はブレーキドラムの割れや車両火災に繋がることもあります。
ブレーキライニングの摩耗も確認し、偏摩耗などがある場合には、ブレーキライニングの摺動部分の動きが悪かったり、ホイールシリンダー内部の固着などが考えられます。
ドラムブレーキの内部やパックプレートを清掃し、ブレーキライニングの摺動部分にグリスアップを行います。
クラッチの点検
クラッチ・ペダル
ペダルの遊び及び切れた時の床板とのすき間、液量
クラッチペダルの点検を行います。
クラッチペダルの遊びは、クラッチの操作加減を大きく左右する為、適切に調整しておく必要がありますが、クラッチペダルの遊びは個人の好みなどが比較的出やすい部分ですので、お客様の要望を聞きながら適切な範囲内で必要に応じて調整を行います。
クラッチペダルもブレーキペダルと同様に、踏み加減や踏みきった時のすき間からクラッチの残量やエアの混入、クラッチオイルの漏れや残量などを判断することが出来ます。
クラッチオイルの液量が適切であるかどうかの点検も行います。
冷却装置の点検
冷却装置
ファン・ベルトの緩み及び損傷
自動車の冷却装置の点検を行います。
昔の自動車は、エンジンの冷却ファンをベルトで廻している物が多く、今でもトラックなどの一部車種ではこの方式を採用しています。また、ウォーターポンプの駆動をファンベルトで行っている車種も多くありますので、ベルトの緩みや損傷がないかの点検を行います。
ベルトの状態が適切ではない場合には、これらの冷却装置が適切に作動せずに、オーバーヒートなどに繋がる場合があります。
ベルトが切れてしまった場合には、これらの冷却装置が作動せずにオーバーヒートするだけでなく、オルタネーターの駆動ベルトも兼用している場合が多いので、発電が出来なくなり自動車が止まってしまいます。
操舵装置の点検
ギア・ボックス及びパワーステアリング装置
ベルトの緩み及び損傷
パワーステアリングのポンプを駆動しているベルトの状態の点検を行います。
ベルトの状態が適切でないと、ポンプをきっちりと駆動させることが出来ずに、正確にパワーステアリング装置のアシストが作動しない場合があります。
ベルトが切れてしまうと、完全にパワーステアリング装置が作動しなくなります。
エンジン廻りの点検
点火装置
点火プラグの状態、点火時期
エンジンの点火装置の点検を行います。
点火プラグの摩耗具合や、焼け具合、電極のすき間などを確認することによって、適切に点火が行われているか確認を行います。
摩耗具合や焼け具合などから、点火装置や燃料系統の異常などを発見することが出来ます。
最近の自動車では使用されることが多くなっている、白金タイプやイリジウムタイプの長寿命の点火プラグでは、点検を省略することが出来ます。
適切な点火時期であるかどうかの点検も行います。
潤滑装置
油漏れ
エンジンオイルの量と、漏れがないかの点検を行います。
エンジンオイルの減少がある場合には、エンジンオイルの漏れやエンジン内部でエンジンオイルを消費している可能性があります。
これらの原因でエンジンオイルが減少すると、エンジンの焼き付きなどに繋がります。
エンジン
排気の状態、エア・クリーナ・エレメントの状態、エア・クリーナの油汚れ及び量
テスタを使用して、排気ガスの状態を点検します。
排気ガス中のCO(一酸化炭素)HC(炭化水素)の濃度を測定することによって、適切な点火が行われているか、新鮮な空気が供給されているか、燃料の状態が適切であるかの判断が出来ます。
エアクリーナーの点検を行います。
取り外して清掃や、汚れが酷い時や損傷がある場合には交換を行います。
エアクリーナーにブローバイガスによる汚れがないか、またどの程度油汚れがあるかの点検も行います。
ブローバイガスによる汚れが多い場合は、PCVバルブなどの不具合が考えられます。
足廻りの点検
ホイール
ホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩み
ホイールナットに緩みがないか、適切なトルクで締められているのかを点検します。
12か月点検を行う際には、タイヤを外す必要があるので、実際にはタイヤを取り付けてナットを規定のトルクでの締め付けを行います。
駆動系の点検
トランスミッション及びトランスファ
油漏れ及び油量
トランスミッションにオイル漏れがないか、オイルの量が適切かの点検を行います。
オイル漏れがあったりして、オイルが減少して量が適切でない場合には、変速不良や損傷などの原因になります。
また、オイルの量が多すぎる場合にも変速不良などの原因となります。
プロペラ・シャフト及びドライブ・シャフト
連結部の緩み
プロペラシャフトやドライブシャフトの連結部分に緩みなどがないかの点検を行います。
これらが不適切で、走行中に脱落などが起きた場合には、走行不能に陥ることがあります。
デファレンシャル
油漏れ及び油量
デファレンシャルのオイル漏れとオイル量の点検を行います。
エア・コンプレッサの点検
エア・コンプレッサ
エア・タンクの凝水
大きなトラックなどになってくると、エアブレーキと言う物が搭載されます。
これは油圧ではなく、エアの圧力を利用したブレーキになり、その為にエアを貯めておく為のタンクが必要になります。
エアタンク内で蒸発した水蒸気が凝縮して出来た水のことを「凝水」と言い、通常はエアドライヤが装着されている為に、そこまで貯まることはありません。
この凝水が多く見られる場合には、エアドライヤの不具合などが考えられます。
凝水が貯まり過ぎたり、適切に排泄されないと、ブレーキなどに影響を及ぼします。
その他
シャシ各部の給油脂状態
トラックなどはシャシの各部や足回りなどにグリスアップポイントがあり、これらの給油脂状態の点検を行います。
以上が一般的な法定6か月点検の内容になります。
東伸自動車の6か月点検
東伸自動車で実施する、乗用車に対して行う6か月点検の内容です。
基本的には、東伸自動車の法定12か月と同じ内容
基本的に6か月点検で行う内容については、東伸自動車で行う法定12か月点検に準ずる内容となっています。
つまり、通常の法定6か月点検や法定12か月点検よりも、より細かい内容の点検を行いっているんですね。
東伸自動車で乗用車に対して行う6か月点検と法定12か月点検に違いがある点では、ダイヤルステッカー(点検ステッカー)の有無になります。
東伸自動車の乗用車の6か月の場合は、法律で定められた法定6か月点検とは別の物になりますので、ダイヤルステッカーの発行は行っていません。
しかし、こちらの点検の場合でも、分解整備は行っていますので、通常の法定点検と同様に、分解整備記録簿の発行は行っています。
点検の結果発覚した不具合箇所の整備など
上記の各種点検で不具合箇所が発覚した場合などは、お客様に点検の結果を報告させて頂きまして、不具合箇所の説明や整備プランのご提案などをさせて頂きます。
お客様の事情もあると思いますので、整備の内容などについても臨機応変に、最善の内容をご相談させて頂きますので、ご安心下さい。
まとめ
法定12か月点検、法定6か月点検、東伸自動車の法定12か月点検と6か月点検の内容と違いについての紹介をさせて頂きました。
この様に、東伸自動車ではみなさんに安心して自動車に乗って頂けるように、丁寧に各種点検を実施させて頂いてます。
いつも安心してカーライフを送って頂けるように、車検の合間の法定点検や、少し気になる点がある場合などに6か月点検などを、是非実施して頂ければと思います。
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